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お知らせ・イベント

鎌田東二前会長の逝去について(会長・島薗進)

 

日本臨床宗教師会の会長を、2021年春より本年春まで4年間お勤め下さった鎌田東二氏が、2025年5月30日、逝去されました。

2022年12月、ステージ4の盲腸がんが発見され、翌年1月に大腸を大きく切除する手術をされ、同年12月には脳に転移されたがんを放射線治療(ガンマーナイフ)で切除するなど、最善の、しかしきつい治療を行いつつ、「がん遊詩人」として、また神道実践者として、東北や能登の被災地を含め全国を旅行し、祈りと対話の実践に取り組み続けられ、意義深い論著や詩集を次々に刊行されました。

あたかも新型コロナ感染症により医療や介護機関での臨床傾聴活動が困難な時期で、臨床宗教師会もさまざまな課題を抱えた時期でしたが、それらに冷静かつ果断に取り組み、会の活動を支えて下さいました。とりわけ、本会の理念に深く関わる「インターフェイス」というテーマを取り上げられて研究会を重ねられ、任期の最終段階で、日本臨床宗教師会編『スピリチュアルケア——臨床宗教師によるインターフェイス実践の試み』(作品社)が刊行されました。

日本臨床宗教師会の設立の当初から本会のためにご尽力下さったご貢献を思い起こし、鎌田前会長のご逝去を深く悼むとともに、感謝の念を新たにする次第です。

2025年6月12日

日本臨床宗教師会会長

島薗進

(事務局追記)鎌田東二先生を追悼する集いが、2025年9月6日(東京)、9月12日(京都)、13日(亀岡)にて予定されております。

 

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